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第171回 エトレ句会 句会報     2025・7・27                      

                               

      文月偲ぶ人ありて手を合わす          酔魚

 

      山道ではあいさつします             和宏

 

      毛布手放せないまま夏の夜となる        古戸信

     望埜

      猫が逃げてすぐ引き返した熱い道        望埜(もや)

     圭一・かえい・立日十・ちか

     ・今年はかほどに暑い。

      煙草一本の差で夕立に降られてる帰路      圭一

     酔魚・望埜・克彦・歌也子・貴子

     ・最近の夕立は嘗ての降り方ではなく滝のよう。

      我が怠惰死をもって教えしメダカよ        和宏

     立日十

      粗大ゴミの椅子にちょっと座ってみる  けんじ

     酔魚・和宏・望埜・ゆき・克彦・麻由可・歌也子・ちか

     ・使えるものも捨てられる最近の粗大ゴミの事情。・使い慣れたであろう椅子に惹かれる気持ち。

      夜更けの街灯に浮遊する虫ケラとワタシ      ゆき

 

      山伏が缶ビール煽る近鉄特急指定席        人美

     酔魚・和宏・貴子・ちか

     ・今どきの山伏は贅沢。

     今日のしめはかけそば 天かす入れ放題   克彦

     柳扇・貴子

     ・入れ放題に浮かれる気持ち。

      炎天を指して遮断器が上がる         啓司 

     〇和宏・古戸信・圭一・歌也子

     ・何度も見ている眺めが描かれている。

     雨がためらわす捨てられない手紙束ねる   架京

     ゆき・かえい

     明日蝶になるの高圧鉄塔            かえい

     ゆき・〇啓司・麻由可・貴子

     ・印象深い表現。

     そっぽを向かれたような向日葵の花の後ろ 啓司 

     克彦・架京・かえい

     砂糖のある家なんでも小匙で計る母           楽遊原

      ゆき

    ・食事制限か。

     まき水ぺろりと苔剥がし散る          郁也

    ・水の勢いが強かったのか。「散る」までいるのか。

     夏薔薇ちがう故郷を持つ人と          麻由可

     古戸信・啓司・架京・貴子

    ・「ちがう故郷」の意味が深い。

     蛍を産んだ女の闇                楽遊原

     立日十

     ・「蛍」ははかなく散った命か。・「女の闇」とは。

     イタチだったような夕暮れを振り返る          古戸信

     啓司・架京・麻由可・立日十

     ・経験あり。

     耳から少し離して愛をきく炎昼                貴子

      ゆき

     リネン滴るべし大穴の向日葵           煙陽

     ・布地にプリントされたヒマワリか。前半がわかりにくい。

     年老いた体に残る幼さよ              柳扇(りゅうせん)

 

     五階の友の出来立てあんぱんと笑顔           歌也子

 

     現実全部捨ててきたホテルのシーツのにおい       一音

      酔魚・望埜・圭一・啓司

     ・家出か現実逃避か。

     入道雲の奥を射抜いて銀の槍           立日十 

     克彦・かえい

     古傷のいたみ撫でている梅雨寒               ゆき

 

     暴力的な白さの雲を見送る            圭一

      酔魚・立日十

     つまらないプライドをしまいレモンを買う   麻由可

      望埜・啓司・架京

     空地ごと草絨毯に背を越された朝            ちか

 

     黄色い歓声にわたしの鼓動まざっている     望埜(もや)

     啓司・立日十・貴子

     ・「鼓動がまざる」が上手い。

     昼の漁港眠る干し網 路地の屋根             克彦

     かえい

     ・いかにも漁村の風景。

     くったりと六月の新しいパジャマ          一音

 

     勝っても負けても応援六十年のホームラン 歌也子

     ・どこの球団かな。

     開かないと決めたらしい蕾解剖してみる   ちか

     古戸信・圭一・克彦・〇歌也子

     ・擬人法が効果的。・一生懸命育てている人の句だ。

     すばらしく枝豆の香る新月           煙陽

     古戸信

     ・うまそう。

     畳屋に畳屋の匂いして旧街道          貴子

     酔魚・克彦・歌也子

     令和七年七月七日いつものいちにち          酔魚

     架京・柳扇・貴子

    ・ゾロ目でも淡々と過ぎていく日々。

     蝸牛ジャングルジムに住み着いていつも雨 人美

     啓司

    ・暑くないか。何を食べているのか。

     空青くなるほどに暑さ増す                柳扇(りゅうせん)

 

     身投げのように靴揃えている潮干狩り         けんじ

     和宏・古戸信・圭一・克彦

    ・実際にあった身投げの話に焦点。

     波打ち際の足がそろりと透ける黄昏            立日十 

     かえい・麻由可・ゆき

     ・美しい表現に惹かれた。

     なにかありそうでのぞく紙袋の底             架京

     克彦・柳扇・歌也子

     ・期待感に共感。

     田舎の夜に主演するヤモリ一匹              郁也

     ちか

     矢鱈に落ちてる白マスク梅雨は逝った         かえい